2013.11.14-16 「 Nullarbor 」

 

前日のディナーは最高だった!

旅先で出逢う同世代との絡みは本当に楽しい。

 

 

ChanelleとAnthony、ご馳走様でした。

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14日は6時からスタート、ここから3日で184kmを進むことに。

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シンスプリントのケガは結局かなり痛いまま。

ただでさえ物価の高いオーストラリア(普通の市街地で買う150mlのジュースも平気で300円いくところもある)、そして全てのものがより一層高いナラボー平原。

立ち往生していることすらできない。

 

唯一の救いは、全てのロードハウスの方々が優しくて、何かしらサポートをしてくれること。

これがなかったら今きっと前に進めていないし、本当に感謝の思いで一杯だ。

途中で追い越していった自転車横断の3人組はパースからアデレードまで向かうみたい。(結局Nullarborのロードハウスで再会することに笑)

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この日はおよそ12km地点で、海を見た。

約2ヶ月ぶり、パースを出発して以来の海に少し気分が上がる。

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でもその後から本格的に足の痛みが。。

加えて猛烈な海風と雨、それによる厳しい寒さが始まる。

こうなると道行く車は止まらない。

一人黙々と進む。

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日々人の優しさに触れて想いを新たにするものの、自然からの猛威と身体の痛みに心は何度も折れそうになった。

人間の心や意思というものがどれだけ脆いものか。

痛い、苦しい、寒い、辛い…これが13時間延々と続く。

この日、何回歩くのをやめようかと思ったか。

とても長く厳しい一日だった。

足を引きずりながらなんとか57kmを越えてキャンプ。

雨は少し前に上がったので、レストエリアを見つけて泥のように眠りについた。

 

15日は朝から風も止み暖かくなった。

晴れ間が覗き暖かくなるだけで、心というものは少し上向きになる。

この日は沢山の車も止まってくれて、寄付などを頂いた。

レッドブル14本以上(!)に多くの食料などをくれたJohn。

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メルボルンの彼の家にBBQに招待してくれるという。

 

オレだけではなく、多くの人も天気に影響されていることを体感した。

足は酷く痛むけれど気持ちを新たに東へ東へ。

昨日の遅れをできるだけ取り戻そうと、この日は14時間で64km。

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辺りも真っ暗になった19:30に終了で月明かりの中キャンプを設営。

もはや、歩くか食べるか寝るかの生活だ。

泥のように寝る。

 

16日は強風の一日、3時に風の音とアラームで目が覚める。

今日は残りの64kmを達成するため早朝に起きることに。

6時間くらいしか寝ていないので身体は思いが、勝負をかける。

曇り空で薄暗い中を歩く、歩く、歩く。

痛みさえも自分の力に変えて歩く。

 

途中で、日本に住んでいたことがある人が肩を揉んでくれたり笑、一緒になってバカ笑いをしたり、そんな「 普段当たり前の日常 」に触れると心が和む。

こうやってひたすら一人で砂漠を歩いていると今までにあった色々なことが
思い出されるが、それら多くのことが「 今 」はとても貴重なのだ。

一緒にバカ笑いをできる人がいるって幸せですよ、マジで。

 

最終的にこの日、標識の間違い( オーストラリアの道路ではよくある)で66km歩くことになった。

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たかが2kmの差だけどこれがまたキツイのだ。

しかも時差を考慮していなかったので、ロードハウスに到着が夜の9時。

共用のシャワーを浴びて休むことに。

20:30でもこんなに明るい南オーストラリアだった。

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ありがたいことにマネージャーのTrevorの好意で一泊20ドル、明日は足を休めるために休むので合計40ドルで二泊させてもらえることに。

ベッドしか無いバックパッカーズだけど、風がしのげるだけ幸せだ。

 

これは51年前に初めてNullarborを横断した自転車らしいけど、何を思いそのチャレンジを行ったのだろうか…。

今みたいに道は舗装されておらず(30年前に今の道路ができた)デコボコで、車も少なければ水や食料だって手に入れられたかどうか。

そんな極限状況でさえも、人の冒険心はいつの時代も止むことはないのだろう。

いつまでも冒険心を忘れない男であろう。

そんなことを想う。

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〜Nullarbor?Paddi, Sue & Kevin, Paddi & Graeme, Colin & Candy, Indy, John Sorotos, Kevin, Mike & Calvin, Les Budd, David & Glenda, Daryl & Denise, Antonio Iassowe, [ Nullarbor Roadhouse ] / Trevor

 

このNullarborセクション186km、すごい経験をさせてもらった。

色々と考えさせられる極限状況。

きっとこれを今後の人生に活かせということなのだろう。

CedunaでNullarbor全てが終わったのち、一度この経験をまとめます。

非常に濃いものになりそうな気がする。

これを書いている今日は17日、足を労わることにしよう。

全てに感謝!!

 

PEACE

 

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