( Adelaide〜Summertown〜Balhannah〜Little Hampton〜Nairne〜Callington〜Murray Bridge〜Tailem Bend )
26日は丘越えの疲労を取るために、Johnの家でオフを取ることに。
たった二日で42km程しか進めていないけど、あの坂道を越えたと考えると無理は禁物。
雨も降っているし、かなりゆっくりさせてもらった。
27日は午前8時にJohnの家を出発しCallingtonを目指す。
非常に陽気なYvonneとJohn、そしてかなりかしこいArchieという子犬と一緒にとても楽しい時間を過ごさせてもらったので、お別れがとても寂しかった。
…ただこの日の雨は凄まじく、そんな寂しさを感じている余裕も無い程濡れに濡れる。
加えて未だ丘越えは続くので身体もかなり追い詰められた。
この写真の通り、雲の下は大変な雨になっております!笑
夕方頃には雨も降ったり止んだりになってきて、たまに虹も出てくる。
ちょうど道の真上に虹もかかった。
さぁ、あの虹の向こう側へ!!
ほとんど8時間をかけて約34km地点のCallingtonに到着。
しかし事前検索の結果通り、ここは宿の無いとても小さな町。
びしょ濡れだしシャワーも浴びたいのでどうしようか少し困る。
とりあえずBarで飲んでいたみなさんからビールを奢ってもらったので笑、どうしようか考えていると昨晩までお世話になったJohnから電話が。
「宿が無いのだったら、Barに荷物だけ置かせてもらって家に来なさい!明日朝、またそこまで送るから!」
と非常にありがたい申し出を頂き、再度彼の家にお邪魔をすることに笑
Yvonneも再会を喜んでくれ、素敵なディナーもご一緒させてもらった。
シャワーの後に地域一帯が停電になるアクシデントもあれど笑、サッパリとして屋内で休ませてもらった。
本当にありがたい。
翌朝28日はJohnにCallingtonまで送ってもらい、 9:30にMurray Bridgeを目指してスタート。
…と思いきや、Barの目の前の保育園から先生達が出て来て「あなたを知っている」と。
「是非子供達にあなたの旅について話をしてあげてくれないか」
ということだったので、せっかくの機会だしと保育園の中へ。
子供達も興味津々だったようで、代わる代わるカートを持ち上げたりしてる笑
色々と話をしてから再度10:30にスタート。
この日も丘越えと雨の洗礼を受けながらも、22kmを5時間でクリア。
この日泊まったMurray Bridge OVAL MOTELのマネージャーさんがディスカウントをしてくれて、こちらも非常にありがたい。
ちなみにこの日面白かったのは、途中出逢ったJarrod(動物園の飼育士さん)は日本での仕事経験や奥さんが日本人ということもあり、関西弁のツッコミまで完璧だったこと。
J「今日はどのくらい歩くん?」
Y「大体20kmくらいなので、今日は少なめですね。」
J「20kmかぁー…って、なんでやねん!全然少なくないやん自分!!笑」
みたいな感じでとても楽しいひと時だった。
ホント、たまに日本語がすごく恋しくなる瞬間があるので、こういう時間に救われます。
宿では荷物のパッキングなどを再確認、翌日からの準備に追われて深夜に就寝。
29日は9:30にスタート、25km先のTailem Bendを目指す。
街の名前の由来?になっている橋を渡ったのだけど、歩道の狭いこと!笑
カートの幅もかなりギリギリだったので注意して橋を渡る。
橋を渡ってすぐのところでNgarrindjeri Regional officeのMargaretが声をかけてくれた。
お誘いを頂き紅茶で小休憩。
ありがとうございました!!
Murray Bridgeを越える辺りで遂にハイウェイに合流。
ここまでは車しか通れない道路だったけど、ここからは路肩を歩いてOK!
なんだかこの緑の標識を見ると戻ってきた氣がする。
この日からは遂に丘越えがほぼ無くなり、道が平坦になり始めた。
快調に進み、午後三時過ぎにはTailem Bendに到着。
非常にありがたかったのは、向かった先のRivers Edge Caravan ParkのマネージャーJaneが、オレを「あなたをニュースで見たよ!」と宿泊代を無料にしてくれたこと。
応援してると言ってもらえると、本当に嬉しいしありがたい。
綺麗な川沿いの素敵なお部屋でした。
歩いて旅をしているとそれなりに多くの人々と逢う機会があり、やっぱり話題になるのは東北と日本のこと。
みなさんスゲー心配してくれているし、東北が復興することを願ってくれている。
…ただ、どう協力すればいいか分からないって話も聞く。
そりゃそうだろう。
だって日本人でさえ同じこと思っているんだから。
で、オレとしてはそんな時にはこう言う様にしてる。
「是非、日本や東北に旅行に来てみて下さい」と。
オレ自身もそうだったけど、現地に行ってみないと感じないことも多い。
空気感って言うのかな。
テレビやネットで見る映像や写真と、実際に被災地を自分の目で見る風景は圧倒的に違う。
やっぱりオレも二年前に脳みそをガツンとやられたし。
だからこそ、その場に出向いてもらって、何かを感じてもらうのが一番良いと思っている。
これは日本人だろうと外国人だろうと関係無くね。
そこから新しい「何か」が始まるんじゃないかな。
以前からオーストラリアは親日の国と聞いていたけれど、これは本当にそうだと思うことが多い。
オレが日本人だと分かると目をキラキラさせながら日本について知っていることを話してくれる人や、以前に日本へ旅行をしてどんなに素晴らしかったかとか、ドラマやアニメの話など、結果盛り上がる。
そして移民大国でもあるオーストラリア。
アジアから中東にヨーロッパ、沢山の人種の人々がいて、みな一様に応援してくれる。
頑張れよ、って。
確かにオレに向けての言葉でもあることは分かっているけど、やっぱり彼らもオレ達と同じ人間なんだよね。
同じ人類として、同じ地球に住む仲間として、心配してくれている。
そこには国境も宗教も関係無くて、あるのは純粋に「人として」の思いやりだろう。
この声を、想いを、どうやったら伝えていけるだろうか。
これが今のオレにとって非常に大きなテーマ。
きっとこれこそが、世の中にうねりを巻き起こす大きなスイッチになると信じているから。
だからこそ、歩く。
そして人と出逢い、想いを預かる。
今のオレにできること、今のオレがしたいことは、これなんだって分かっているからね。
あれは高校三年生の昼休み、図書室で人生を変えることになった物語に出逢う。
そしてその日、杉原という同い年の男は、恥ずかしげもなく、誇り高く、オレに向かってこう言った。
「いつか、俺が国境線を消してやるよ」
あの時、たったその一文が、身体の中の血を沸騰させたことを、今でもありありと覚えている。
身体の中が燃えていた。
居ても立っても居られなかった。
そして彼への羨望と彼の勇氣に、少し泣いた。
こんな言葉を吐ける、強くて諦めの悪い人間にオレもなりたいって。
あれから10年経った今。
杉原はどこに向かって歩き続けているのだろう。
果たして彼は国境線を消すことができたのか。
そして、
オレは杉原に少しでも近づけているのだろうか。
あの時に感じた衝動や想い、そして理不尽な世の中への怒り。
でも、だからこそ輝く、未来への果てしない希望。
あの日誓った、創発的破壊を巻き起こす覚悟を、未だにオレは持ち続けているのだろうか。
もし忘れていたとしても、それを思い出すことはできているだろうか。
27歳の今。
そんな命題を人生から突きつけられている様な氣がしてならない。
No Futureなんて叫んでるだけじゃ何も変わんねーぞ。
だからこそ、
If the kids are united = Future だと信じてますよ、オレは未だにね!
【 Special Thanks 】
Norman Dalton
Jarred
Maggie
Lewis
Ruth Adams
Mike & Paul
Jarrod
[ OVAL MOTEL Murray Bridge ] / Donna & Walter
[ Rivers Edge Caravan Park ] / Jane Hodge
Bob Sturdy
輝く様な夕焼けのもと、自分という人生に与えられたミッションに思いを馳せるのも悪くないんじゃないかな。
人生は有限だからこそ面白いんじゃないか。
そしてあと何回こんな夕焼けを見れるか。
…ビシッと歩き切らないとね。
日日に感謝。
PEACE
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