( Ararat – Beaufoot – Ballarat – Ballan – Melton )
15日は六時スタートで46km先のBeaufootを目指す。
昨日お世話になったローリー達のおかげで体力はかなり回復した。
が、雨と霧の中を進むうちに足が、新しい問題が右足首に発生!
両脚が痛いとかナラボーの再現じゃないか苦笑
でもこれまでと違うのは、自分の目的がより明確になったことかも。
痛さはあれど、それでも前に進めていることへの感謝の方が全然勝る。
少しは成長できたかな?
町の直前の登坂には苦労したものの、午後四時過ぎにはBeaufortへ。
ワールドカップの初戦は負けたことで若干凹みつつも笑、運良く見つけた安宿( パブの二階)にチェックインし、共用のお風呂を見つけてマッサージをしながらの入浴。
早々に就寝。
16日は47km先のBallaratへ向けて午前六時スタート。
この日はHorshamでお逢いした陽子さんのご家族の皆さんのおかげで、とある女性の御宅にお邪魔させて頂くことに。
これまではハイウェイ沿いを歩いて来たのだが、この日の目的地Ballaratからはフリーウェイといって、自動車専用道路になり歩行禁止なのでバックロードと呼ばれる裏道、というか地道に入る。
地道に入り足の状態が悪くなってきた辺りで、オーストラリアでは初の、最高に態度が悪い警察官に止められて職質を受けることに苦笑
最初はかなり(!)態度が悪かったおじさんも、新聞見せたりしたら少し優しくなったので笑ってしまった。
彼以外の警察官はみな優しい人々にお逢いしてきたので、たまたまバッドラックだったんだろう。
…いやー、しかしメディアの力ってすごいんだな。
街の直前ではAraratでお世話になったローリーが来てくれ、「 問題無いか確認しに来たけど大丈夫そうだな! 」という嬉しい再会もあり、Ballaratについてからは公園でこの日お世話になるSuzanneと合流。
アメリカから来ているSuzanne、かなり英語も聞き取り易くて話がしやすかった。
すごく優しい女性で何かと世話をしてくれ、足首のサポーターを買いに行ったお店でも彼女のおかげで割引きをしてもらったのも非常にありがたい。
約150年以上も前からの古い街並みを保存しているBallaratを車でのショートツアー、素敵なディナーにお風呂にも入れて、街に着いてからは素晴らしい時間を過ごしてから就寝。
17日は八時前には出発し、37km先のBallanを目指す。
この日の登坂の多さと傾斜のキツさにはかなりやられた。
Ballaratを出てからはフリーウェイの直前のところでサービスロードという地道に右折し、そこからのホントにヤバイ傾斜が何度もあるのには参った苦笑
サポーター無かったらヤバかった本当に。
伝わりますかね、これ?
お昼過ぎからは雨も止み、氣持ちの良いカントリーロードを歩く。
歩いている途中アデレードのジョージさんから嬉しい電話をもらい、一氣に力が戻ってきた。
ジョージさん、ありがとうございます!!
さて問題はここからで、目的地のモーテルの前に着いたら、さら地しかない!!笑
オーストラリアでは二度目、頼むから閉店した宿はネットから消しておいて下さい涙
ここで一日の疲れがどっと押し寄せ、疲労困憊で来た道を戻りBallanに入るも宿は夕方で受付が閉まっていて入れない。
たまたま通りがかった女性に宿を尋ねると、とりあえずパブに行ってみれば?とのこと。
というわけで言われた通りにパブに顔を出すと、お客様もオーナーも大興奮で撮影会が始まった笑
そのうちに、宿の質問をしたらこのパブでは宿泊を扱ってないし、もはや今晩の宿は取れない無ことが判明。
この、ただでさえ標高が高くて寒い町でのキャンプを覚悟しようとした時、オーナーのJocが一言。
「 まぁ、お前さんスゲー良いことやってるみたいだし、部屋を貸してあげようか。 」
と二階の彼らが休むためにとってある部屋のスペアを無理で貸してくれたのだ!
しかもパブでは四杯もビールをご馳走になり笑、晩御飯のパスタも食べ、倒れる様にベットで寝入った。
ありがとう、Joc & Jill。
翌日18日午前七時には37km先のメルボルン前の最後の街、Meltonへ向けて出発。
朝ご飯をJocと一緒に食べて、彼から東北へのドネーションも頂く。
本当に至れり尽くせりだった。
感謝と共に出発。
この日も地道を通り東へと進む。
途中までは下り基調になり、どんどん標高が下がるにつれて気温も上がってくる。
この下り坂には足を大分疲れさせられた。
下から撮影したけど、まったくなんて傾斜だ!
丘の上からは遠くの方にメルボルンのビルなどが見え始めたので、氣持ちは上がる。
その後、今度はまたものすごい登り坂が二つ続きヘトヘトになりながらもMeltonの街の直前まで到着。
さすがにメルボルンまで35kmしか離れていないこともあり、街の規模がこれまでと全く違い交通量も人口もお店の数も桁違い。
なんだか今までとのギャップで目が回りそうだ。
そんな時、車が停まって出てきたのがこの男、Sak。
「 Hey man!! 」なんて調子良く出てくるし最初はただのやんちゃな奴かと思っていたら、話しているうちにどんどん彼の目の色が変わり始めて、最後にはすごい素敵な表情に。
「 Your are my fuckin’ inspiration, man!! 」
なんて嬉しい言葉をもらい、「 今は現金持ってないから後で口座に東北へのドネーション振り込むから! 」と名残り惜しそうに帰って行ったのだが。
オレがモーテルに着いた後、かなり高い宿代に頭を抱え一度は他の宿を探しに行くも見つからず、戻ってきて意を決して支払いをしようとした瞬間、
「 Hey man!! 」
とSakがモーテルのオフィスに入ってきたのだ!
これには驚いたし、なんてタイミングかと。
どうやってオレがここに辿り着いたのかも知らないだろうに、恐らく、この街には他に安宿が無いことに当たりを付けて、来てみてくれたらしい。
( 安宿といいつつも、ここの宿代も相当高いのだが…。 )
そして、手にはこのモーテルの宿代が握られていて、
「 オレはお前の旅の手伝いがしたいから、是非これを今日の宿代として使ってくれ 」
と言ってきてくれたのだ。
彼はどうやらオレの旅と目的にインスパイアされたとのことで、後ほどもこんなメッセージを送ってきてくれた。
「 U make me proud to be human bro japan will b proud 」
こんな誉め言葉、人生で一回でも頂けるのなら幸せなんだと思う。
その後も一度は出ていき、今度は沢山の食料などを買ってきてくれた。
彼からはもう一度逢って、色々と話を聞かせてくれとのことだったので、メルボルンでの再会を誓って別れる。
別れ際には不思議な友情に包まれてお互い泣きそうだった。
逢って話した時間も正味10分も無い。
だけど、国籍や肌の色や言葉も違えど、こんな一瞬で分かり合える奴も世界にはいる。
オレは。
人生って出逢いがあるから素晴らしいんだろうなって、今日オレは本氣で思ったよ。
オレ達のやりとりを見ていたモーテルのマネージャーも感動したみたいで、最終的に宿代を20%以上もディスカウントしてくれ、フリーWi-Fiのアドレスまでくれた。
こうやって繋がっていく、全ての優しさをオレは東北に繋げていきたい。
そして、日本や世界がもっと素晴らしい場所になる様に、オレにできることを続けていきます。
例えそれが微力だとしても無力ではないと、多くの、本当に多くの人々から教えてもらったので。
必ず。
【 Special Thanks 】
Michael
Pete Donahue
Liam White
Joe Patton & Marty
[ Commercial Hotel Ballan ]/ Joc & Jill O’Connor
Sakiusa Balekiwai, Amanda J Vella & family
[ Melton Motor Inn ] / Victor
遂に明日はメルボルン入り!
一氣にブログアップしたので遅い時間になってしまったけど、35kmしっかりと歩こう。
繋げるぜ!!
PEACE
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